タバコによる禁断症状は、精神的なものです。
禁断症状は、タバコに限ったものではなく、ニコチン以外にもアヘンやヘロインといった麻薬物質は体内の濃度が減少すると、禁断症状が現れます。
しかし、覚醒剤などの禁断症状は、精神的な苦痛ではなく肉体的な苦痛を伴う禁断症状です。禁煙による禁断症状は、他の麻薬物質の中毒と比べて軽いので、他と比べて耐え難いものではありません。
離脱症状の多くは、ニコチン依存症になってからニコチンが抜け出す際に多く現れ、通常、禁煙をおこなってから3日以内に最も酷くなると言われています。
このタバコの禁断症状は、長くても2~3週間で消失します。禁断症状にはタバコが吸いたくてイライラしたり、落ちつかなくなります。また、物事に集中できず、頭痛や身体のだるさといった症状が現れます。タバコに含まれるニコチンは、脳内伝達物質のアセチルコリンの代わりに働き、ニコチンを摂取している間はアセチルコリンの分泌が抑制されてしまいます。
タバコを止めても、アセチルコリンの働きが正常になるまでには、時間がかかるとされています。このように、アセチルコリンもニコチンも体内で低下している時期を、離脱症状や禁断症状といいます。
離脱症状がぬけて完全に正常になるには、2ヵ月はかかるとされています。また、アセチルコリンが不足すると、鬱状態になりやすく、禁煙欝という言葉もあります。禁煙をきっかけに、鬱病にかかる人もいますが、禁煙がきっかけでなくても鬱病の人は、脳内のアセチルコリンが減少していることがわかっています。